「21世紀の生体防御物質OPC」
ジャック・マスケリエ/バート・シュビッタ ース著 佐々木瞭訳 フレグランスジャーナル社 より抜粋
≪OPCs (オリゴメリック・プロアントシアニジン)の研究と臨床による裏付け(エビデンス)≫
OPCには数多くの臨床試験からエビデンス(科学的根拠)が報告されています。
ごく一部ではありますがOPC発見者であるマスケリエ博士の著書「21世紀の生体防御物質OPC」より抜粋いたしました。
毛細血管の抵抗力/臨床試験によるエビデンス
●1980年、静脈瘤毛細血管の抵抗力が著しく低下した高齢者のグループに対し二重盲検法で実施された。
一日100~150mgのOPCで治療された二週間後の結果が以下である。
20% 非常に良い
53% よい
6% まあまあ良い
27% 効果なし
さらに治療を続けた結果3週間後にはすべての患者たちに最善の効果が見られた。
●1981年、平均年齢46歳の2つのグループに対して毛細血管の抵抗力試験が行われた。
被験者は150mgのOPCで治療された。
一つのグループでは15.4cmHg~18.1cmHgへと高まり、他のグループ(二重盲検法)では14.8cmHg~18.0cmHgへと高まった。
●1983年、肝硬変患者のグループに対する二重盲検法による試験によりOPCが毛細血管の抵抗力を肝臓の生物学的要因を変化させることなく改善させることがわかった。(1日300mgのOPCを服用)
静脈瘤/臨床試験によるエビデンス
下肢の血液循環の不良が原因で引き起こされる毛細血管のトラブル症状はその複合体として静脈瘤と呼ばれる。
外見的な変形はあるなしに関わらず拡大する。
患者の多くは不眠症、痛み、腫れ、痒さ、いらいら、けいれんといった機能的トラブルを訴える。
これらのトラブルはOPCによって改善される。
OPCはひどく変形した静脈瘤を消滅させることはできないがしばしば腫れを伴う静脈瘤が出現する範囲を縮小できる。
静脈瘤を外科的に切除する場合にはOPCは回復を助ける有効な手段となる。
●1980年、78人の下肢に重大な静脈トラブルがある患者に1日150mgのOPCを投与。
下記のような有望な結果となった。
22人 非常に良好
32人 良好
21人 平均
3人 結果なし
毛細血管の脆さの指標は以下のとおり
24人 状態が正常になった
22人 改善された
13人 かなり改善された
13人 変化なし
3人 脆さが上がった
●1981年、50人の慢性静脈不全症の患者に対して薬剤ジオスミンとの比較がおこなわれた。
1日150mgのOPCを30日間投与した場合とジオスミン投与の場合で比較したところ、全員に機能の改善がみられた。
どちらも有効であったがOPCの有効性のスピードと持続期間が有意に優れていたことに研究者の注目が集まった。
●1985年、1日300mgのOPCを投与された92人の静脈不全の患者は「脚のだるさ」「痒さ」「夜間の痙攣」などの症状に対して4週間後に75%の患者に改善が見られた。
網膜症/臨床試験によるエビデンス
網膜症は特に糖尿病患者に問題となっている。
糖尿病患者は目だけでなく全身の毛細血管の透過性が増大し非常に苦しむことが多い。
糖尿病患者の血管壁と目の水晶体は特に悪化しとりわけ視力を低下させる。
●1978年、147人の網膜症患者たち(OPCを1日100mg)への効果が測定された。
研究者たちはOPCが糖尿病、動脈硬化症、炎症、退行性近視による虚血と関連した滲出の治療において切り札的な働きをすると結論を下した。
●1981年、26人の網膜症患者に対し5~21週(平均51日)の間。1日100mgが投与された結果、研究者たちはOPCは進行する糖尿病性網膜症の場合、特に微細動脈瘤と滲出に良い結果が得られたと報告した。
●1982年、微細動脈瘤、出血、毛細血管低酸素症による滲出と血管新生に苦しむ30人の患者たちへのOPC治療試験が実施された。
服用は1日あたりOPC50mgを3回行った。
結果は肯定的なもので80%の患者に網膜症による障害に対して安定効果が認められた。
視力/臨床試験によるエビデンス
●1988年、目に病気を持っていない被験者たちにOPCの視力への効果が試験された。
試験は2つのグループ(ドライバー/夜間の運転手、スクリーンを見つめる仕事に従事している人)に対して行われた。
服用量は1日OPC200mg、4週間後、薄暗い光での視力と目くらましへの抵抗力が測定された。
この試験に参加した100人中98人に視力の改善が見られた。
月経前症候群/PMS/臨床試験によるエビデンス
月経前期において、女性はPMSと呼ばれるさまざまな生理的、身体的症状に直面する場合がある。
最もよく起こる症状は乳房の痛み、腫れ、胃の浮腫、顔のむくみ、骨盤の痛み、体重の増加、下肢の機能障害、いらいら、うつ状態および頭痛である。
●1987年、何らかのPMS症状を訴える165人の患者に対し1日OPC200mgを服用してもらいその効果を試験した。
月経2周期後にこの女性たちのは60%に身体の不調が見られなくなり4周期後には80%の女性の身体の不調が消滅した。
心理学的なPMS症候群に苦しむ女性たちに特化するとその50%は4周期後に症状が消滅した。
他の治験でも4周期後には66%の患者たちのPMS症状が消滅していることからOPCはPMS(月経前症候群)に対して有効であると考えられる。
浮腫(スポーツのけが/美容外科(しわ取り手術後/乳癌の外科的切除後))/臨床試験によるエビデンス
OPCは3種類の浮腫のタイプで研究が行われた。
スポーツのけが
スポーツによる負傷の多くは浮腫をもたらす。
通常、筋肉裂傷、捻挫、骨折、ひねり、むち打ちの結果として毛細血管の裂断が起こる。
●1983年、けがに耐えている40人のサッカー選手に対しOPCの効果が測定された。
負傷した直後、彼らは第1日目にOPC400mgを服用、2~8日後は300mg服用、9~10日後には200mg服用した。
10日目にはOPCを服用しなかったグループと比較して服用グループの浮腫は改善され何人かの浮腫は消滅していた。
研究者たちはOPC服用グループ全体の状態は非服用グループよりも良好であったと報告している。
美容外科(しわ取り手術後)
●1984年、しわ取り手術後の32人の患者に対してOPCの摂取が浮腫を軽減するかどうかを証明する試験が行われた。
手術の5日前から手術後6日目まで半分の患者に1日300mgのOPCが投与され残りの半分の患者にはOPC抜きで治療が行われた。
この手術は同じ外科医の手で同一の術式、麻酔方法によって行われた。
2つのグループの差異は興味深いものであった。
結果を評価する基準は浮腫の消滅であった。
OPCグループは12日目に(平均11.4日)この基準をクリアした。
非OPCグループは16日目に(平均15.8日)この基準に達した。
乳癌の外科的切除後
乳癌の外科治療の後には、時々浮腫が腕に現れる。これはしばしば痛みと皮膚の緊張および肩と腕の運動不能を伴う。
●1989年、上記の問題に対するOPCの効果が63人の女性のグループ(うち33人がOPC投与、30人はブラセボ投与)によって実施された。
最初の6週間ではOPCもプラセボも変わりなかったがもっと長期間(合計6ヵ月)ではプラセボ効果はなくなりOPCの有効性がより長く持続することが証明された。